元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

I bought M1 MacBook Air which is awesome!

M1のマックブックエアー、買いました! もうM2が出ているタイミングでなぜM1? と思われるかもしれないけれど、まぁそれはそのあれだつまりプライスだよ君、うん。M2なんてハイスペ過ぎて自分には不要なのだ。世の中の進化はすごい。いまやPCも指紋認証が普…

【読書感想文】『小説 すずめの戸締まり』(新海誠)

誰かがやってくれる。黙っていればいい。仕方ない。これは運命だ。諦める方が楽だ。やらなくていい。違う。やりたくない。何もしたくない。消えてしまいたい。こんな命。生まれたくて生まれてきたわけでもないのに。何のために。誰のために。生きている? 死…

離れていく

会えば会うほどに 遠くなる 君と僕との間 こんなにも人がいるのに 君の代わりはここにはいない さっきまで一緒にいたのに もういない 今はただ 別れ際に 精一杯の勇気を振り絞って握った 君の手の温もりだけが 僕の右手に残ってる 君は困った顔をして でも …

転職して1週間で仕事を辞めたくてズル休みした

タイトルの通りで、今朝、仕事に行きたくなくて 「頭痛がするので休みます」と会社に連絡して休んだ。 頭痛はうそ。ズル休みだ。 近くのショッピングセンターでこの文書を書いている。 正直もう働きたくない。 明日には「会社辞めます」と伝えてしまいそうだ…

久し振りに

久し振りに会った君はあの頃と変わっていなくて 「ひさしぶりだね」と言う君の声はあの頃と同じ高く澄んだままで この五年間で何が変わっただろう 君は結婚をした僕はまだ独身だ 君は子どもを生んだ僕はまだ子どもが苦手だ 君は家を買った僕は6畳の賃貸住み…

【読書感想文】『ロング・アフタヌーン』(葉真中 顕)

小説が好きで昔から読んできた。時には死にたくなるような現実から目を逸らすために。生きるために、小説を読んできた。小説を書くのも好きで、昔から細々と書いている。読んでくれる人の人生を変えるような……なんて壮大なものでなくていい。ただ、ほんの少…

38歳、今月で仕事を辞めるので有給休暇を消化して神保町へ行ってきた

もう何度目だろう、仕事を辞めるのは。これでパワハラ上司ともおさらばできると思うと、気は楽だが、次の転職先はまだ決まっていない。38歳でこれはもうアウトなんじゃないだろうか。まだぎりぎり40代じゃないからセーフなのか。否、転職サイトを毎日見てい…

仕事をしたくないという病

今日、仕事をずる休みした。ずる休みはこれで何度目だろう。3回目くらいか。表向きは体調不良を理由にしているけれど、そろそろ今の職場の人間にも気づかれているかもしれない。 転職して2年と少し。異業界から飛び込んだ今の仕事は正直に言って自分に合っ…

本当はやりたくないことだって生きるためにはやらなくてはいけない

生きるために色々とやらなくてはならない。本当はやりたくないことだってやらなくてはいけない。それは不可避だ。だから、やりたくないことを無理してやりたいことに脳内変換してなんとか毎日を過ごしている。息を潜めて淡々と日々を過ごしていく。あと数十…

10年前、27歳。

10年前、27歳だった。 何をしていたんだっけ。思い出せずにスマホで写真を確認すると、新卒で入社した会社を辞めて装丁家になろうと奮闘していた時期だった。町田の雑居ビルに入っているパソコン教室でイラレ、フォトショ、インデの使い方を習っていた。当時…

35歳が仕事を辞めてヨーロッパ 一人旅した記録(2日目(2))

カフェに入り甘いケーキのようなパンとカフェラテ。いくらだったか忘れたけれど、これだけでも結構高かった。雨が降ったり止んだりを繰り返しており、土砂降りの雨かと思えば数十分後には青空を覗かせたりする。まさに1日の中に四季があるロンドンならでは…

触れ合いのない世界で

いつの間にか会社で必要な人以外とは全く接触を絶って生活するのが当然となった。元から人と関わるのが得意でない人間なのでそれもまた苦痛ではない。むしろ他者との距離を意識的に取れるというのは素晴らしいことだと思っている。マスクについても毎年春の…

someday forget about everything

ヨーロッパ一人旅の写真をアップしているのだけれどとにかく枚数が多い。無料版のはてなブログの場合、1ヶ月に300MBまでしかアップできない。全然足りない。今回、7月版としてアップしたのだが、現在ブログに更新している途中の写真ではない写真をアップし…

35歳が仕事を辞めてヨーロッパ 一人旅した記録(2日目(1))

2日目。 朝。目覚めて窓から写真を撮る。まだ薄暗い夜明け前のロンドンで目覚める朝。控えめに言っても最高。 昨日、スーパーで買ってあったりんご。窓辺に置くだけでおしゃれになるマジック。 今日はロンドンの書店、古書店巡りをする。まずノッティングヒ…

35歳が仕事を辞めてヨーロッパ 一人旅した記録(1日目)

人生は一度きり。30代も半ばになった。仕事は薄給で何十時間もの残業をしてようやく人並み程度の給料を受け取れる。人生の大半を仕事をして過ごしてきた。そんな日々はもううんざりだ。辞めてやる。というわけで辞めた。次の仕事も決まらないままに。突然に…

Difference between positive and negative.

コロナで海外に行けないから過去の写真を見返した、わけでもなく、たまたまブログを更新しようとしてなにか適当な写真がないかと探したら出てきた、これはフランスの電車内での一枚。メトロ。 基本、海外では電車移動が多い。席の色、座面の硬さ、扉の閉まる…

【読書感想文】『赤目姫の潮解』(森博嗣)

「私が好きな作家は森博嗣」。 もう10年以上前のことだ。あなたからその言葉を聞いたのは。その日から僕はあなたの好きな森博嗣の小説を読み始めた。そんなあなたとは今、絶縁状態。でもきっと人との出会いなんてそんなものだろう。20代初め。今思い返せばた…

アメリカンハウスに住みたい、アメリカには住みたくないが。

未だに大学のときに1年程語学留学して英語が出来る風を装いたくて洋画は字幕で見る派の自分。それがなくても洋画が好きで、中でもよくアメリカのミドルからアッパークラスの邸宅のシーンが出てくると、ああいいなぁと思ってしまう。庭が広くてスプリンクラ…

不在と有在の違い、またはその間

ブログを更新する気力も体力も時間もないままにただひたすらに毎日をなんとか消化していた。考える時間があれば少しは違ったのだろうけれど考える時間があっても結局大したことなんて書けやしない。書きたいことはもう僕以外の誰かが既にわかりやすく書いて…

満たされない

溜息をつく暇もない程に 日々は光のように過ぎ去る 満たされない何かを埋めるように 牛丼を大盛りにしてみたりしても お腹は膨れども満たされない 溜まった録画を一人で見て 明日も早いのに暗がりの中 小さな画面の明かりに向かう 繋がりたくはない不特定の…

【読書感想文】『愛をください』(辻仁成)

愛って未だになんだかわからない。人を好きになることと愛することは似ているけれど少し違う。好きの先に愛があるとも限らない。愛されたい、愛したい、そんな言葉は妙に浮いて聞こえる。普段の生活の中に愛という言葉は存在していないかのようで、自分自身…

【映画感想文】yesterday

もしもビートルズがこの世界に存在していなかったら。そんな、もしも、を描いた映画。主人公とほんの一握りの人だけが、その存在を覚えているという設定。売れない歌手だった主人公はビートルズの楽曲を盗作してスターにのし上がっていく。 夢と現実の間 才…

逃げて、生きよう。

昨年、ヨーロッパ一人旅を敢行した際、各国の書店巡りをした。その際に買ったポストカードを机の上に飾っている。 「Let's run away from our problems」。問題から逃げ出そう。 生きていると忘れてしまう。この場所からすぐにだって逃げ出せるってことを。…

【読書感想文】『水曜の朝、午前三時』(蓮見圭一)

結局のところ、すべてその瞬間のタイミング次第だ、と最近よく思う。あんなに好きだったあの人とうまくいかなかったのは、性格が合わなかったとかそういうこともあるかもしれないけれども、その時の状況、タイミングが悪かった(合わなかった)とも言えるの…

学生時代に何度も賞をもらった人が教える本当に正しい読書感想文の書き方

これを読んでいるということは、あなたは小学生? 中学生? はたまた高校生? 夏休みの宿題で読書感想文があり、「面倒だな、ネットで検索して適当にコピればいいっしょ」と考え、検索してここにたどり着いたのかい? 当たっている人は素直にコメントを残し…

【読書感想文】『あしたから出版社』(島田潤一郎)

出版社は、大学生の頃の僕にとって憧れの働いてみたい場所だった。けれど自分が名前を知っている大手の出版社は大変な倍率でとても受かるような会社ではなかった。実際に大手の出版社を受けたが全て不採用だった。結局、就職先が決まらない焦りから出版とは…

【読書感想文】『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹)

村上春樹の小説は思考の奥深くにいつも自分を連れて行く。ただ毎日を消化するように生きる中で、「考えてみたら?」とふと言われているかのような気分になる。正直言って心に余裕がないと読み進めることができない。 この小説は、村上春樹の中でもわかりやす…

【読書感想文】『君に言えなかったこと』(こざわたまこ)

生きていると、「あの時、あの言葉をあの人に言っていたら自分の人生の何かが変わっていたのでは?」と思う時があるのではないか。自分は最近それをよく思う。過去に出会った沢山の人達。今はもうそのほとんどの人と会うことがない。それどころか、連絡さえ…

【読書感想文】『満願』(米澤穂信)

これはすごい。読了後、思わず溜息がこぼれた。 短編集であるが、特に「夜警」、「万灯」が秀逸。 人の心の機微を繊細に拾い上げていくその書き方は読む者を物語の中にすっと引き込んでいく。 この世界に生きるどんな人でも「悪い人」の一面を持っている。生…

【読書感想文】『インソムニア』(辻寛之)

PKOとして日本の自衛隊が海外に派遣されている。この小説は、海外派遣された自衛隊員達が現地である武装勢力と出会ったことから始まる物語。フィクションではあるが、過去の自衛隊海外派遣のニュースを見ているので実際にありえそうな、現実感がすごい。 も…