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元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

実家で飼っていた犬について。

日常

2010年の年末に別のブログに書いた内容だけれど。ペット飼っている方で死について考えたくない人はこのまま読まずにスルーしてください。

※ですます調、かつ一人称が「私」だったりしますが、元石が書いてます。いろいろと読みづらくすみません。









 哀しかったのは,うちの犬が亡くなってしまったこと。
 16歳ですからしかたないんですけど。
 彼が1歳の頃からずーっと一緒に育ってきたんです。
 2年前に大学を卒業して横浜でひとり暮らしを始めてからも,
 実家に帰る際の一番の楽しみは,彼に会うことでした。
 最後にあったのは,今年の盆休みでした。
 そのときはもう一日の大半を寝ている状態でしたけど,
 私が触れるとじっと私の方を向いていました。
 その白内障で濁った乳白色の瞳を見て,
 歳を取ったなぁと思ったことをよく覚えています。

 今日,彼の墓参りに行ってきました。
 ペット霊園なるものがあるのです。
 そこは山にちょっと入った所にありました。
 その霊園に到着すると,雪になりきれていない風花が宙を舞っていました。
 とても寒いのに,とてもいい天気でした。
 小高い丘のような所で,「レックス」と名前の入った位牌を見ました。
 そのときは,不思議と哀しくはなかった・・・でも,
 こんな寒いのに,あんな寂しい山にいるなんて・・・と今そう思うと
 どうしようもなく切ない気持ちになります。
 母は,「千の風になって」の歌詞に共感したと言いました。
 確かにうちの犬はあのお墓にはいない。
 今もちゃんとこの実家にいて,ぐっすり眠っているんだと。
 そう思わなければ哀しみをほんの少しでも埋めることさえできません。

 父親が「やっぱりレックスいないと寂しいなぁ」とぽつりと漏らしました。

 彼は,私たちの家族でした。
 
 小さい時はとてもやんちゃで,食事をしているときは常に,
 おこぼれを預かろうとするちゃっかり者でした。
 
 私は,友達がだれもいなかった学生時代に,随分彼に助けられました。
 彼はただ僕が撫でることを許してくれました。僕は彼を撫でていると
 心が彼と通じたように思いました。
 
 彼がいないのは,私たち家族にとって深く大きな哀しみです。

 でも,彼はいつでもここにいるんですよね,きっと。

 いや,私の心の中に彼は今も生きています。

 今でも彼がどこかから,現われるのではないか・・・そんな気がしています。

 いつか,私が死んだとき,

 また彼に会いたい。

 最期に会えなくて,本当にごめんなさいと言いたい。

 そしてただ頭を撫でてあげたい。

 よく頑張ったねと言ってあげたい。

 一緒にいてくれて,私たちの家族になってくれて

 本当にありがとう。

 ありがとう。

 またね。
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千の風になったあなたへ贈る手紙 (朝日文庫)

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