どこに住むのか、何を得たいのか
僕は、テレビを必要な時以外は、つけないようにしている。
実家にいた頃は、テレビをつけっぱなしにしていた。家族でバラエティ番組を見たりして過ごす、それが当たり前だった。
けれども、社会人になり、一人暮らしを初めて気付いたのは、思った以上に自分の時間を作り出すことができないという事実だった。テレビというのは、おそろしいもので、一度見だしてしまえば、その番組が面白いと何時間でも見てしまう。
誤解されたくないので書いておくと、僕はテレビを見ること自体が嫌いなわけではない。小さい頃から僕はテレビ漬けだったのだから。ただ、流し見というのか、特に訳もなく暇だからテレビをつける、という行為は今はしないようにしている。
見たい番組だけを見る。これに特化するために、僕はプレステ3を買った(正直に書くとゲームをやりたいという気持ちも少しはあった(笑))。ゲーム機ではあるが、トルネという外付けの録画機器を取り付けることで、テレビ番組を録画できる。
というわけで、ここ数年は録画ばかりを見ている。よく見ているのは旅番組系、特に海外へ旅をする番組は好きだ。あとは「プロフェッショナル」とか「美の巨人たち」とか。
さて、ようやく本題に入る。「幸せ!ボンビーガール」という番組で、タイに移住した若い女性たちの暮らしについて放送されていた。彼女らは、日本では月収手取り15万程度でスキルも特に無く、語学力もほぼ無い状態だったという。しかし、タイに移住したことで、日本よりはるかに良いマンションに住み、エステに行ったり、海外旅行に行ったりしている。その上で毎月10万くらいの貯金ができているらしい。彼女らは、日本人向けの取引会社?のようなところで働いているため、仕事上は日本語だけで良いとのこと。
正直に言うと、僕は彼女らが羨ましかった。必死に働いても、上がらない給料。贅沢もできず、貯金もなかなか貯まらない。そのくせ、働けば働くほど、頼りにされてきてリーダーにされたり、重い仕事を任されたりする。微々たる給料の増加だけで。
僕はニュージーランドに一年住んでいたから、この番組を見て、「良い所だけを抜粋している」というのはわかった。実際にネットで検索してみると、熱帯だから年中暑い、渋滞がひどい、日本よりも遥かに治安は悪い(これに関しては日本は世界的に見ても治安がかなりいい方だとは思うので仕方ないけれども)、…などなど、色々とマイナス面もある。
でも、日本にだって悪い面はあるわけで、どこに住んでも結局完璧な場所は存在しない。ただ、大切なのは、自分がその場所に住んで、納得できているかどうか、これに尽きる。
今すぐ海外に移住しようとかは思わない。でも可能性の一つとして考えてみてもいい。日本で暮らすことで得られるもの、海外で暮らすことで得られるもの。それぞれ違いはあるだろうし、どちらが良いのかなんて結局は当人次第だ。
しあわせになるために、どう生きるのか。
仕事や日々の雑務をこなすことに必死になって忘れていることが多いけれど、今一度、じっくり考えたい。
さあ、あなたも「世界一住みたい国」で幸せに暮らす計画を立ててみよう!
- 作者: 藤村正憲
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