元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

 2019年2月24日17時04分から18時13分の間に書かれた文

このところずっとインプットばかりしていて頭がおかしくなりそうな感覚なので、とりあえずこのブログに色々と近況やら思考やらを書き残しておこうと思う。基本的に思いついたままに書くというオートメーションシステム(最低限の見直ししかしていない勢いだけの文章、一回限りライブライティング)を採用するために内容があちこちへと飛び交い、言葉の適切性についても多分に不適切となると思うので、それでも読みたい人だけ読んでいただきたく。どちらかといえば自分で自分を慰めるといったそういう類の行為と同等だと思っていただければよい。

 

前回のブログで仕事を辞めることを書いた。今は引き継ぎ期間で、それがなぜか、4月いっぱいまでの総3ヶ月という長期にわたるに当たり、最初は本当にふざけんなよくそがと思ったものだけれど、よくよく考えてみれば、僕はまだこれからのことについて何一つ決まっていない。とりあえず4月までで引き継ぎを終えて5月、6月に有給を消化して、7月からは別の仕事をする予定だが、それはあくまで予定でしかない。というか、予定ではない。というのはまだ次の仕事は何も決まっていない。農業法人に就職するというのが、とりあえずの目下の目標ではあるのだけれど、将来的にブックカフェをやりたいという目標があってそれを達成するためにまずは10年間農業の道に進もうと決意したんだけれど、果たしてそれでいいのか、いいのか俺?みたいな気持ちが正直あって、一時期は気持ちが荒れに荒れた。傍目からすればいつも通りの自分だったとは思うけれど、内面は嵐により風が吹き荒び、大木が次から次へとなぎ倒されて竜巻も発生してすべてをぐるぐると連れ去ってしまうような、そんな内面を抱えながら仕事をした、家事をした、生きた、生きていた、生きている、まだ。

 

そんなところからは、ひとまず逃げた。本の中に逃げた。僕が読んでいる本を現在進行形で書いてみる。

 

  • 絶望読書(頭木弘樹)
  • 快挙(白石一文)
  • 祈りの朝(矢口敦子)
  • 深夜特急5(沢木耕太郎)

 

千葉に引っ越すことを決めてから、東京にいられるのも数ヶ月だという思いが強くなり、これまで行っていなかった都内の書店、ブックカフェや古書店に週末になるたびに行きまくっている。行きまくるといっても、たとえば、今週は森下周辺、来週は神保町周辺、再来週は下北沢周辺といった具合で、平日は現職の引き継ぎがあるので仕方ない。でも仕方ないのだが何をもう辞めるというのに一所懸命今の仕事をやっているんだろうというもうひとりの自分がいる。もう辞めるのに。辞めるから最後まで誠実にやりたいと思ってた。でもそんなの実は本心でも何でもない。ただ、怖いだけだ。今の同僚にどう思われているのかが。彼らは直接言ってこない。でも心底ではこう思っているはずだ「辞められると困るんだよ。お前の仕事を引き継ぐ俺の身にもなってくれよ」。そりゃそうだろう、逆の立場だったら俺だってそう思う。だけど、もう辞めるから知らないんだよどうでもいいんだよ。って思う。

 

そういえば、というかそういえばでもなんでもないんだけれど、今月の頭にかつて好きだった、いや今もか、富士宮のあの人に会いに行ってきた。

motoishirei.hatenablog.com

 

東京からバスで2時間半くらいだったか。富士宮駅前もイオンも何も変わってなかった。あの人は長かった髪を切ってショートにしていた。似合ってたけど、それを言うのがなんだか恥ずかしくて、小学生じゃないんだからと自分に心の中で突っ込みながら「久しぶり」と言った。あの人は相変わらずで、何も変わってなかった。カフェで何を頼むかなかなか決められない優柔不断なところとか、大学生の頃と全く変わってなかった。でも、もちろん変わったことはそれ以上にあって、あの人は今2児の母で、だから会えるのも下の子を保育園に預けている間の3時間程度だった。結局、農業をやるとか千葉に引っ越すとかブックカフェをやるとか色々自分のことばかり話をして、大崎善生の小説を渡して、自分で作ったプチパンとパウンドケーキも渡して、それですぐに時間が来てさよならをした。バスに乗って東京に戻り、そこから電車に乗って最寄り駅の一つ手前で降りた。コンビニに入り、唐揚げ棒とビールを買って、近くの公園のベンチに座って食べて飲んだ。照明もそんなに多くなく、暗闇に紛れてなんとか気持ちを落ち着けさせたかったけれども、どうにもすぐにあの人の色んな表情、仕草、声のトーンといったものが頭の中にフラッシュバックしてぐわっと僕の心をかき乱し続けた。僕はあの人に今の状況を書いた短いメールを打ってついでに写真も付けて送信をした。寒いよ、一人で寂しいよ、やっぱり、好きだよ。

返信が来るとも思ってなかったから受信欄は見ないことにしてダウンのフードを被り暗闇に広がる雲を見上げ中途半端な形の月を見上げ、息を吐いた。白い靄が視界を一瞬染めてまた暗闇に戻った。なんなんだよ、もう。あの人と一緒になれなかったこの未来が、今の自分が、この現在は一体何なんだよ、これは。俺は何をやってるんだろう、誰も望んでいないことを自ら進んでしている。氷点下に迫る気温の下、夜中に一人公園で本当に何をやってるんだろう。と思って帰った。

その翌日、とても一人でいられなくて、駅前のパン屋のカフェスペースにて不味いインスタントコーヒーと美味しいフランスパンを目の前に置いて、初雪を見ていた。そしたら返信が来た。「どう返信していいかわからないよ」と困った絵文字付きだった。「ごめん、昨日はちょっとどうかしてた、忘れて。返信は要らないからね。良い一日を」って返した。嘘ついた。返信がほしくて堪らなかった。あの人が、あの人は未だにガラケーなんだ34歳でだよ信じられる?それくらい物持ちが良い人で僕はそんなところが本当に好きで愛おしくて。愛しいは悲しいと同義で。でも、もうこんなにまた離れてしまったからどうしようもなくて。あの人は今、目の前に降る雪の空を同じように眺めているなんてそんなことはありえないけれどそう思いたい自分がいて、いた。雪は止まない。次はいつ会えるんだろう。それだけだ。唯一の、目下の、希望は。

 

話変わり。前から思っていることがあって、とにかく読書会を開催したい。自分の好きな作家、例えば乙一、辻仁成、大崎善生あたりでまずはやりたい。というか、やろう。企画しよう。場所はどこがいいだろう。まずはしっかり計画立てろよ。やるなら今しかない。

 

ここまで読んでよくわかっただろう。ぼくはどうしようもない。それは間違いない。でもなんとか生きている。死んでいるように生きている。嘘だ。嘘をつくな。言葉にするその瞬間にすぐ嘘になる。本当はあの人とこんな話がしたい。今すぐに電話をかけてあの人を困らせたい。いや、本当か。今書いていることが本当にしたいことか。違う。そんなことしたいと思ってない。あの人の幸せを祈っているから。きっと誰よりも。僕と一緒になるよりもあの人はあの人が選んだ人と今、実際に幸せに暮らしているのだからそれを壊すのはありえない。でもなんだろう、僕は、もう僕ではない、無理だ終わらせてしまってもいい。でも、自分で終わらせなくたっていつか終わるんだろう?それまで生きてみる。でももう嫌だってまた思うんだろうな明日の朝なんかにきっと。

 

誰かこんな気持ちを話せる人がほしい。ネットの世界じゃない。対面でだ。人数は少ないほうがいい。できれば1対1だ。だってこんな話、皆の前で話したらキチガイだと思われるだろう。いや思われても気にしないんだけれどさ。でも、そうじゃなくて、一言「わかるよ」って言ってくれたらそれだけで救われるのに。あの人はきっとそう言ってくれる。そういう人だ。でもそういう人なんてこの世界に他にいるのかな。もしいたら連絡ください。

自己と他者―主観性・共感・恥の探究―

自己と他者―主観性・共感・恥の探究―