元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

歯医者に行ったら自転車を盗まれた

先日、歯医者に行った。半年に一度の定期検診を受けるためだ。検診は、歯のクリーニングとチェック。1時間ちょっとで終わった。歯医者を出て駐輪場に行くと、停めてあったはずの自転車がなくなっていた。

最初は、どこか別のところに移動されただけかと思って、周辺をチェックした。が、どこにもない。僕が乗ってきた自転車は、跡形もなく消えていた。

 

自転車には鍵をかけたと記憶している。が、もしかしたら、かけたつもりでかかってなかったのかもしれない。自転車を盗まれたことはこれまでの人生経験で一度もなかったから油断していた。

 

僕が乗っていた自転車は、ママチャリではなく、クロスバイクという種類のちょっとお高い自転車だった。

 

↓乗っていた自転車。

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高校生の時に、それまで貯めたお年玉を清水の舞台から飛び下りる覚悟で使い、やっとの思いで手に入れた自転車である。それから、現在までの14年間、この自転車は僕の相棒だった。

 

クロスバイクやらロードレーサーやらの自転車は、ママチャリしか乗らない人の感覚からすると驚くべきほど高い。クロスバイクは最低5万円、ロードレーサーは10万円からだ(それ以下の自転車は安すぎて信頼が置けないものが多い)。

 

というわけで、僕が乗っていた自転車も窃盗犯からすれば格好の獲物だったのだろう。10年以上も乗っていて、今まで鍵をかけ忘れても大丈夫だった経験が何度かあった。でも、今回は鍵をかけた(と記憶している)。それでも盗まれた。重量が10キロ以下なので、担いで持っていかれた可能性が高い。地球ロック(標識やガードレールなどに自転車をワイヤーもしくはチェーン型のロックでとめる方法)をしていなかったことが悔やまれる。

 

警察には盗難届を出した。盗まれてから1ヶ月が経つが、警察からは連絡がない。

 

盗む方は気分が良いかもしれないが、盗まれる方は相当なショックを受ける。盗んだ奴はきっと知らないだろう。僕が14年間、どんな思いでその自転車に乗ってきたか。どんなところへ行ったか。盗まれた今、どんな気分でいるのか。

 

盗まれた自分にも落ち度はあった。でも、まさか自分が、という思いが未だに消えない。みなさんも十分気をつけてほしい。