元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

暇つぶし

日々は淡々と過ぎていく。一つ一つの瞬間にはそれぞれの感情が生まれては消えるのだけれど、過ぎてしまえば、ああ、こんなこともあったなぁ、で終わる。

 

繰り返す日々。同じ日は一つと無い。3.11から何年経ったのかさえも忘れてしまうほどに、僕はまた無神経になり、無感覚になりつつある。僕は通勤に東京メトロを使っているのだけれど、今年の3.11が過ぎてから、駅の改札内が明るくなった。つまりどういうことか。多分、節電を解除したのだろう。3.11後、蛍光灯をいくつか取って、節電をしていたのだと思うが、それを元に戻した。ただそれだけのこと。けれど、僕はここに違和感を感じた。明るすぎるのだ。そもそも、こんなにも明るい必要はないのだ。節電の時のままで良いのだ。なぜまた元に戻す。そんなに明るくなくてはいけないのか。不必要な明るさで、電気を消費して、そのことがとても不健康というのか、なんとも言えない気持ちになる。だからどうしろというものもないのだけれど。

 

ただ、生きていればいいのか。

僕は仕事をしている日以外は怠惰な日々を過ごしている。絵を描くのも小説を書くのも時折思い出したようにやって、少ししてまたやらなくなる。本当に自分が情けない。否、そんなことも思っていない。正直に書くと、これでいいのだと開き直っている。僕はしばしば嘘を書く。どうしようもない。

 

一昨年、僕がフランスへ行ったことは、このブログの初期の頃にサラッと書いただろうか。確か写真を少しだけアップしたはずだ。そういえば、その時に日帰りでベルギーにも行った。ベルギーのブリュッセルの空港でテロがあった。僕は空港には行ってないけれど、ブリュッセルには行った。何かが少し違っていたら僕もテロの標的になっていただろう。

 

今、海外に行くのは怖いという人がいるけれど、僕はそれは少し違うと思う。日本にいれば安心だなんて、そんなことを思っているとしたら大間違いだ。地下鉄サリン事件があったように、日本でだっていくらでもテロが起こりえる。

もちろん、例えば今からイラクに行くとかいうのであれば、それは確かにテロのリスクが高い場所なのだから、自粛するべきだと思う。けれど、日本以外を全て海外と一言でくくり、「海外?今、テロとか起こっているのによく行けるね〜」とか言う人の神経を僕は疑う。何もわかっていないくせに適当なことを言うな。日本だって危ないんだ。日本以外の国が全て危ないとか、日本にいれば安心だとか言っている人は、もう少し自分の頭でよく考えたほうが良い。

 

そういえば、僕は昨年ニューヨークに行った。多分、ここには書いていないと思うけれど。その時のことでも、いつか書いてみようか。

ちなみに今年は7月にシンガポールに行く予定だ。日本にずっといると、日本から脱出したくなる。日本には良いところもたくさんある。でも悪いところだってある。日本の中だけにいると、その世界が全てだと思い込んでしまう。そういう人が日本には多い。島国だから仕方ないのか。答えを出したいわけではないし、何かを訴えたいわけでもない、これは単に字数稼ぎの暇つぶしなのだ。

 

生きることは、死ぬまでの暇つぶし。そんなことを聞いたことがある。あながち間違ってもいないのかもしれない。

僕はあと何日暇つぶしをしていけばいいのだろう。

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