元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

「自分ってなんでこんなにダメな奴なんだろう」と自己否定を繰り返していた時に、自分の星座について書かれている本をたまたま読んでみたら意外と救われたという話

自分の悪い部分ばかりが気になって仕方がない。生きている価値がない。もう死んでしまいたい。楽になりたい。

 

そんな時はいくら外が晴れていたって、家に閉じこもる。誰にも会わないで、ベッドの上で丸くなり、目を閉じる。

「終われ!世界よ、終われ!」と念じる。

 

けれども、神は何度も僕を裏切った。僕は、絶望を抱えながら学校に行った。会社にも行った。過去ではない、今もそうだ。

 

ある時、僕はこの本を見つけた。

 

蟹座の君へ 蟹座の君が、もっと自由にもっと自分らしく生きるための31の方法 (12星座の君へシリーズ)

蟹座の君へ 蟹座の君が、もっと自由にもっと自分らしく生きるための31の方法 (12星座の君へシリーズ)

 

 

ページをめくるたびに、心がゆっくりとあたたかくなっていくのを感じた。泣くのを必死にこらえて読んだのに、気がついたら涙が溢れて零れていた。

 

ここに書いてあったのは、まさに自分のことだった。まるで僕の30年間をずっと見続けてきた人が僕のために書いてくれたような本だと思った。大げさかもしれないが、それくらい、僕には衝撃だった。

 

誤解しないでほしいが、僕はスピリチュアルなんてまるきり信じていない。血液型と性格についてはすでにデマであると決着がついているけれど、それよりもずっと昔の子どもの頃からそんなもの信じていなかった。

 

だから、これは万人に受けるものではないと思う。

僕が伝えたいのは、自分が見ている範囲の一歩外にあるものに興味を持ってみるとそこに答えがあるかも知れない、ということ。

僕は星座占いなんて信じていない。でも、紹介した本に書かれてある言葉は、確実に僕の心を癒やし、救った。この本との出会いは、たまたまだった。ブックオフのセールで見かけ、「面白そうだから読んでみるか」とごく軽い気持ちで買った本なのだ。

普段なら絶対手にとらない類の本。

その本が僕の心の奥深くまで届き、僕を励まし、勇気づけ、生きる力をくれたのだ。

そんな出会いがあなたにもあるかもしれない。

だから、自分の見ている今の世界だけで全てを判断したり、このままでいいや、と思ってみたりする前に、外の世界を見たり知ったりすることをおすすめしたい。