元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

【前編】『緑色の休み時間』(三輪ひろ子)という児童書が小学生の頃大好きだったので、その舞台であるイギリスのウェールズへ行ってきた

ウェールズカーディフで古城を見る

幼い頃からの僕の夢。それは、イギリスのウェールズ地方へ行き、古いお城を見ること。この夢のきっかけになった本がある。『緑色の休み時間』(三輪ひろ子)という児童書だ。※古い本ですでに絶版になっているのが残念。

 この本はイギリスのウェールズ地方を舞台にしており、いつか絶対ここに行ってみたい!と常々思っていた。が、なかなか機会がなくいつのまにやら歳をとって気がつけば30代半ば。なんとなく「定年してから行くか?」と思ったりもしていたけれど、「そもそも定年まで生きているの? 生きる前提なの? それってすごくない?」という自分へのツッコミのもと、夢は可能な限り早く叶えるべきだと思い直し、半年ほど前のヨーロッパ一人旅にて夢を叶えてきた。

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では早速、写真とともに振り返っていこう。

 

ロンドンからバスでカーディフ

ヨーロッパ旅行3日目。イギリスのロンドンからバスでカーディフへ向かう。一泊二日の強行日程。午前9時発のカーディフ行きのバスに乗るため、地下鉄に乗ってビクトリア駅に。そこからビクトリアコーチステーションを目指す。意外と駅から距離があり、少し迷いながらも着いた。

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ビクトリア駅構内

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ビクトリアコーチステーション


まだ出発まで1時間半近く余裕がある。コーヒースタンドでマフィンとカフェラテを買い、バスの待合スペースにて食べる。鳩がどこからか侵入しており、マフィンのおこぼれを食べにきた。f:id:motoishirei:20191116233740j:plain

 

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バスに乗り込む



バスは定刻に出発。カーディフへ向かうバスは高速に乗り1時間半ほどしたら土砂降りの雨に。天気予報を見たところ、着く頃には雨が上がっているようだが本当か。
バスは緑の平原の中をひたすら走り続けた。

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バス車内

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ロンドンらしいダブルデッカーバス

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雨の中を走る

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途中、いきなり晴れる


カーディフに到着。早速、宿泊先であるYHAカーディフに向かう。中心街からは少し遠い。7キロほどのザックを背負っているのでもう少し近いとありがたかった。途中、ハイウェイのような道を少し歩いてなんとか到着。チェックインして部屋に入るも誰もおらず。
 

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カーディフYHA。

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4人相部屋。

とりあえず昼食がまだなので、何かを食べようとカーディフ市街へ。寒かったが外で食べるホットドッグとミルクティーに。ボリューム満点、安くて美味しかった。天気がもう少し良ければなぁと恨めしく空を見上げた。

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ホットドッグとミルクティーを注文したお店。歴史あるらしい。

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具沢山のホットドックと温かいミルクティー

さて、いよいよ古城へ…と思ったら、晴れてきた! カーディフ市街中心部にあるカーディフ城へ向かう。市街中心部のメイン通りを歩いてすぐの場所にあった。

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カーディフのメイン通り。晴れてきた。

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カーディフ城。四方を石垣に囲まれている

カーディフ城。こんな街中にあるのかって思う程、街の中心からすぐの所にあった。予報通り晴れてきた、素晴らしい。

 


子どもの頃に読んだ「緑色の休み時間」を読んで、いつか絶対に行きたいと思っていた場所に今、来た。夢が叶った。嬉しいのだけれど、なんだか少し泣きたいような気持ちになった。もうこれで夢を見られなくなるかもしれない、なんてセンチメンタルすぎるか。さて。城壁に囲まれているため、入場料を払わないと中の古城は見えない。もちろんここまで来て入らないという選択肢はない。

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いよいよ中へ

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広い

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この手前の階段、かなり急だった

低い丘の上の古城を上るとカーディフの街並みが見渡せる。近代的なビルも多数あり、予想よりもカーディフは栄えていた。

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階段を上り、振り返る

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眺望に満足し、城を出て、脇にあった建物へ向かった。

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この建物内に素敵な図書室があった

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豪華

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1日中居座りたい

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持ち上げることさえも困難な大きさ

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住みたい

本当に素晴らしい図書室だった。人がほとんどおらず、写真も撮り放題だった。数百年以上前の本ばかりがずらりと並んだ本棚を見て、何度も溜め息が出た。本が好きな自分にとっては、こんな書斎があったらなぁと思わずにはいられない、本当に素敵な場所だった。

1冊の大好きな本に導かれ、カーディフ城へやって来て、そこでまた本と出合う。自分は本を中心に人生を生きているのだと改めて思った。


明日はケルフィリー城へ。

 ※後編に続く。

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