元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

職場で「それ前も教えたよね」、「何度も同じことを聞くなよ」と言う上司や同僚とは永遠にわかりあえない

転職して半年が過ぎた。35歳、三社目。崖っぷちである。しかし、もう無理だ、辞める!と決めて、社長に「辞めます」と伝えたのが先週の火曜日。

 

 

というわけでツイートを見ていただければわかるようにどうにも現職の同僚の仕事の姿勢が自分とは合わない。その理由が、この記事のタイトルである「それ前も教えたよね」、「何度も同じことを聞くなよ」という発言である。この発言、実は新卒で入社した会社でも直属の上司に同じことを言われた。彼らには、わからないのだ。一度教わったことをもう一度確認しなければ不安だという人間の気持ちが。確かに前職でも同じ職種ではあった。しかしながら、現職でやっていることは前職ではやっていなかったことで、初めてやることばかり。もちろん、作業の仕方を教わるときは必ずメモしているし、仕事終わりにそのメモをノートにまとめている。昼休みにそのノートを読み返してもいる。それでも、とっさに新たに覚えたことをその場で思い出せないことがある。または、このやり方でいいんだっけ? と確認したいことがある。なんたってまだ2度目なのだ。世の中には1度教わってそれで全て覚えられる人もいるだろう。そういう人の方が多いのかもしれない。でも、自分はそうではない。残念ながら物覚えが悪い。最近では、この同僚が怖い、というレベルにまで達してしまった。自分が逆の立場だったら、そんな言い方は絶対にしないのに、なんでそんな言い方ができるんだろうと思う。自分は一度で理解できるし覚えられる。だからそれを他人にも適用し、できなければ「ありえない」と切り捨てる。あまりにも傲慢ではないか。

 

少し考えればわかるように世の中には色んな人がいる。ある人は一度で覚えられる。ある人は二度。別の人は三度かもしれない。それぞれ、その人の覚え方のスピードがある。そんなこと、自分よりも長く生きていれば当然わかるだろう。でもこの同僚はそれがわからない、理解できない。おそらく、これまで接してきた人たちはみんな一度で理解できる人ばかりで自分以外もそういう人に囲まれて生きてきたんだろう。もちろん自分だって一度で覚えられるなら覚えたいのだ。でも、それがどうしても難しい。転職して半年で仲間と呼べる人も誰もいない、いつまでもアウェイな感じを引きずっている状態、かつ半ば無意識にずっと気を張っている状態であるからなのか、どうにも一度で覚えられない時がある。本当に仕事ができない、と我ながら思う。これ以上、今の会社に迷惑をかける訳にはいかない。だから辞めると決めた。

 

自分を責める日々が続いて、欝気味になっている。働かなくて良い世界があれば、とそんなことばかり夢想しては現実に戻り、心を殺して会社に向かう。上辺だけはなんとか取り繕っているけれど、あと1ヶ月半。3月末。それまでなんとか持ちこたえよう。救いは社長が転職活動に理解を示してくれている点だ。社長への恩はあるから、なんとかやりきろう。

とりあえず、もう東京は離れたい。千葉に引っ越したい。満員の通勤電車から逃れたい。人混みから。上辺だけの人間関係から。全てから。

先日、転職活動サイトを巡っていて全くの未経験だがやってみようと思えた仕事が目に入った。とりあえず、来週面接に行ってくる。

 

他人の失敗を許容できない人は、自分の失敗もきっと許せない。そういう生き方は、きっといつか自分自身を苦しめる。失敗してもいいじゃないか。何度聞き返したっていいじゃないか。それ以上の失敗をするのを防ぐためなんだから。

失敗したって、いいんだよ ~希望をつくる40の言葉~

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  • 作者:志茂田景樹
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2012/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)