元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

学生時代に何度も賞をもらった人が教える本当に正しい読書感想文の書き方

これを読んでいるということは、あなたは小学生? 中学生? はたまた高校生? 夏休みの宿題で読書感想文があり、「面倒だな、ネットで検索して適当にコピればいいっしょ」と考え、検索してここにたどり着いたのかい? 当たっている人は素直にコメントを残しなさい(当事者は絶対残さないしこの時点でこれ以上読まない人が多いだろうけれど)。

昨年、新海誠監督の「天気の子」の小説版の感想をアップした際、相当なアクセス数があった。

motoishirei.hatenablog.com

 

それは多分、期間が夏休みと重なっていて「天気の子 読書感想文」でグーグル検索をかけるとしばらくの間、1位だったからなんだろう。

自分は小説を読むことを生きがいにしていて、その感想を書く際に、このブログを使っている。タイトルに「読書感想文」と入れることにしてはいるが、正直に言って学校の課題としての「読書感想文」としては全然NGな内容である。だって適当に勢いだけで書いたのだから。誰が読むとか学校とかな~んも考えてないよ残念。

 

さて。では、本当に正しい読書感想文の書き方とはなんだろうか。そこら辺のところをコーヒーでも飲みながらちょっと考えてみたい。

 

 

学校からの課題(宿題)としての読書感想文

夏休み等に学校からの課題として出される読書感想文。僕はどちらかというと好きな方だった。昔から小説を読むことが好きだったのもあるし、それを文章にするのも面白いと思っていた。ただし、この考え方は決して一般的ではないだろう。現代人は本を読まない(一部の人を除く)。確かにYoutube等を見て事足りることも多い。むしろ映像がある方がわかりやすい、時短にもなる。コスパが良いってことだ。その考え方を否定するつもりはない。僕だって動画を見て学ぶこともある。

ちょっと話が脱線しているので戻す。

学校から課題として出される読書感想文の特徴は以下である。

  • 強制的に本を読まされる
  • 強制的に本の感想を書かせられる

 

 つまり、「自分の意志とは関係なく、やらなくてはいけないこと」である。本を他者から読まされて書かされて。そりゃネットで答えを探したくなるわな。自分が子供の頃はネットがまだ発達してなくて(存在はしてたけども)、ネットで調べることができなかった。それはある意味、幸福だったのかもしれない。今は何でもネットだもんね。自分もそうなんだけど、ネットは便利な半面、昔よりも随分と自分の頭で考えることが少なくなった気がする。

 

本当に正しい読書感想文の書き方

※本当に正しいと書いたけれど、「僕が考える」っていうのを忘れないように。そのまま書いて評価悪くても一切責任取らないよ。

冒頭の書き方はインパクトがあるほうがいい。だってここで面白いって思わないと読む気失せるでしょ? 動画や映画だって最初が肝心じゃん? だから、思いっきり工夫していこう。王道なのは、本の中の一文を引用すること。あとは、最初に結論を書くことも大切。私はこの本を読んでこう感じた。その理由は……ってやつ。それと、起承転結とかの構成もある程度考えた方がいいね。書き出す前に、大体書くべき内容を箇条書きにしておいて、どこに書くとかを決めておく。最初にこれ、次にこれって感じで。これをやっておくと最後にペースダウンして原稿用紙1枚で終わっちゃった! みたいな悲しい結果にならずに済むよ。

他には、書けたら必ず自分が書いた内容を自分でチェックすること。それも1日寝かせておいて翌日やると良い。恥ずかしい誤字脱字が見つかるよ。親や兄弟に見てもらうのも良いかも。ただし、他者に見てもらうと色々勝手に直されちゃうから注意してね。みんな、親切心で文章を直してくれるけれど、自分の個性が無くなっちゃうからね。あと「親に書いてもらったんでしょ」疑惑が出てしまうかも。

 

 以下は余談。時間がある人は読んでみよう。

 

本来の読書感想文とは

先程、他者から強制されて書かされるのが学校の課題としての読書感想文だと書いた。強制されて良い気はしないよね、そりゃそうだ。自分の場合は、強制されてるって意識よりも自分が知らない本を読めてラッキーくらいに思ってたんだけど、みんながみんなそんなふうには思わないだろう。だから、本来の読書感想文は、本を読んでみて面白いと思った人が、文章にまとめてみようかな? って感じで気軽に書くものだと思う。ここで重要なのは「能動的に(自発的に)」ということ。文にしてみるとそんなの当たり前やんと思うんだけれど、当たり前が当たり前じゃない状態になっているのがこの日本という国だ。というわけで学校の課題としての読書感想文はもう止めた方がいいね。というか日本の教育は既に遅れすぎている。ちなみにここらへんのことは以下の本を読むととてもよくわかる。 まぁだからどうしろってわけでもないんだけどね。

 

最後に 

最後に身も蓋もない書き方をすると、こんな文章を読みに来るなと言いたい。自分で考えようよ。これからの時代はね、AIが単純作業を担う社会だ。2045年問題を知ってるかい? ググってくれよ。どうだい? もうわかっただろう。自分で考えることがとても大切。読書感想文って、そういうことの練習なんだよ。決して「みんな、もっと本を読もう!」とかそういうんじゃない。もちろん本好きな人は読めばいい。でもこれだけいろんなことが自由にできる社会で一つの趣味である「読書」を強制するなんて、とても不健全だからね。そんなわけない。

「(学校からの課題として出された)読書感想文、かったりーな、適当にパクって済ませるか」って考えも自分で考えた結果だよ、と言われれば確かにそうだねと思う。だけど、自分で最初から考える機会を一つ失ってしまったんだということは理解しておかないとね。

自分で考えて、動く。それが出来ると世界が開けていく。僕はそう思っている。こんな晴れた日には希望を持って文章を終わらせたいから、ここらへんでさよならしておくよ。

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