【読書感想文】『九月の四分の一』(大崎善生)

この本は短編集である。 前にも書いたことがあるかもしれないが、短編集というのは、本当に評価に困る。本来なら一つひとつに対して書評をすべきなのだろうが、そこまでして感想を書きたいとは思わない。それはこの本がつまらないとかそういう意味ではなく、単に僕が面倒臭がりだからだ。 4篇の短編で、最後の「九月の四…