【読書感想文】『小説 すずめの戸締まり』(新海誠)
誰かがやってくれる。黙っていればいい。仕方ない。これは運命だ。諦める方が楽だ。やらなくていい。違う。やりたくない。何もしたくない。消えてしまいたい。こんな命。生まれたくて生まれてきたわけでもないのに。何のために。誰のために。生きている? 死んでいる? まだ落ち続けているのか。暗闇の底に。このまま落ちていけばどこかにたどり着ける。なんてそんなこと思っていない。やっぱり私じゃなくていい。あなたがやればいい。
だってこんな現実。受け止めきれないから。だから忘れたんだ。意識的に忘れていくんだ。そしてまた繰り返す。
いつだって自分が主役なんて思えない。誰かの物語の中に私はいて、いつでも脇役。もしかしたら脇役でさえないのかも。でも。この経験を通して気付いたんだ。私はあなたにとっての主役だと。あなたは今はもういない。それでも私は前を。あかりを灯して。歩いていく。
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小説を読んで断片的に感想を書いた。映画は未視聴。読後、数週間経過のため、他の記憶との混同があるかも。でもきっとこのままでいい。この小説は、勢いだ。力だ。振り返る時間なんてない。ただ前を向くだけ。
以下は、天気の子の読書感想文。