元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

2021-01-01から1年間の記事一覧

10年前、27歳。

10年前、27歳だった。 何をしていたんだっけ。思い出せずにスマホで写真を確認すると、新卒で入社した会社を辞めて装丁家になろうと奮闘していた時期だった。町田の雑居ビルに入っているパソコン教室でイラレ、フォトショ、インデの使い方を習っていた。当時…

35歳が仕事を辞めてヨーロッパ 一人旅した記録(2日目(2))

カフェに入り甘いケーキのようなパンとカフェラテ。いくらだったか忘れたけれど、これだけでも結構高かった。雨が降ったり止んだりを繰り返しており、土砂降りの雨かと思えば数十分後には青空を覗かせたりする。まさに1日の中に四季があるロンドンならでは…

触れ合いのない世界で

いつの間にか会社で必要な人以外とは全く接触を絶って生活するのが当然となった。元から人と関わるのが得意でない人間なのでそれもまた苦痛ではない。むしろ他者との距離を意識的に取れるというのは素晴らしいことだと思っている。マスクについても毎年春の…

someday forget about everything

ヨーロッパ一人旅の写真をアップしているのだけれどとにかく枚数が多い。無料版のはてなブログの場合、1ヶ月に300MBまでしかアップできない。全然足りない。今回、7月版としてアップしたのだが、現在ブログに更新している途中の写真ではない写真をアップし…

35歳が仕事を辞めてヨーロッパ 一人旅した記録(2日目(1))

2日目。 朝。目覚めて窓から写真を撮る。まだ薄暗い夜明け前のロンドンで目覚める朝。控えめに言っても最高。 昨日、スーパーで買ってあったりんご。窓辺に置くだけでおしゃれになるマジック。 今日はロンドンの書店、古書店巡りをする。まずノッティングヒ…

35歳が仕事を辞めてヨーロッパ 一人旅した記録(1日目)

人生は一度きり。30代も半ばになった。仕事は薄給で何十時間もの残業をしてようやく人並み程度の給料を受け取れる。人生の大半を仕事をして過ごしてきた。そんな日々はもううんざりだ。辞めてやる。というわけで辞めた。次の仕事も決まらないままに。突然に…

Difference between positive and negative.

コロナで海外に行けないから過去の写真を見返した、わけでもなく、たまたまブログを更新しようとしてなにか適当な写真がないかと探したら出てきた、これはフランスの電車内での一枚。メトロ。 基本、海外では電車移動が多い。席の色、座面の硬さ、扉の閉まる…

【読書感想文】『赤目姫の潮解』(森博嗣)

「私が好きな作家は森博嗣」。 もう10年以上前のことだ。あなたからその言葉を聞いたのは。その日から僕はあなたの好きな森博嗣の小説を読み始めた。そんなあなたとは今、絶縁状態。でもきっと人との出会いなんてそんなものだろう。20代初め。今思い返せばた…

アメリカンハウスに住みたい、アメリカには住みたくないが。

未だに大学のときに1年程語学留学して英語が出来る風を装いたくて洋画は字幕で見る派の自分。それがなくても洋画が好きで、中でもよくアメリカのミドルからアッパークラスの邸宅のシーンが出てくると、ああいいなぁと思ってしまう。庭が広くてスプリンクラ…

不在と有在の違い、またはその間

ブログを更新する気力も体力も時間もないままにただひたすらに毎日をなんとか消化していた。考える時間があれば少しは違ったのだろうけれど考える時間があっても結局大したことなんて書けやしない。書きたいことはもう僕以外の誰かが既にわかりやすく書いて…