2020-01-01から1年間の記事一覧
溜息をつく暇もない程に 日々は光のように過ぎ去る 満たされない何かを埋めるように 牛丼を大盛りにしてみたりしても お腹は膨れども満たされない 溜まった録画を一人で見て 明日も早いのに暗がりの中 小さな画面の明かりに向かう 繋がりたくはない不特定の…
愛って未だになんだかわからない。人を好きになることと愛することは似ているけれど少し違う。好きの先に愛があるとも限らない。愛されたい、愛したい、そんな言葉は妙に浮いて聞こえる。普段の生活の中に愛という言葉は存在していないかのようで、自分自身…
もしもビートルズがこの世界に存在していなかったら。そんな、もしも、を描いた映画。主人公とほんの一握りの人だけが、その存在を覚えているという設定。売れない歌手だった主人公はビートルズの楽曲を盗作してスターにのし上がっていく。 夢と現実の間 才…
昨年、ヨーロッパ一人旅を敢行した際、各国の書店巡りをした。その際に買ったポストカードを机の上に飾っている。 「Let's run away from our problems」。問題から逃げ出そう。 生きていると忘れてしまう。この場所からすぐにだって逃げ出せるってことを。…
結局のところ、すべてその瞬間のタイミング次第だ、と最近よく思う。あんなに好きだったあの人とうまくいかなかったのは、性格が合わなかったとかそういうこともあるかもしれないけれども、その時の状況、タイミングが悪かった(合わなかった)とも言えるの…
これを読んでいるということは、あなたは小学生? 中学生? はたまた高校生? 夏休みの宿題で読書感想文があり、「面倒だな、ネットで検索して適当にコピればいいっしょ」と考え、検索してここにたどり着いたのかい? 当たっている人は素直にコメントを残し…
出版社は、大学生の頃の僕にとって憧れの働いてみたい場所だった。けれど自分が名前を知っている大手の出版社は大変な倍率でとても受かるような会社ではなかった。実際に大手の出版社を受けたが全て不採用だった。結局、就職先が決まらない焦りから出版とは…
村上春樹の小説は思考の奥深くにいつも自分を連れて行く。ただ毎日を消化するように生きる中で、「考えてみたら?」とふと言われているかのような気分になる。正直言って心に余裕がないと読み進めることができない。 この小説は、村上春樹の中でもわかりやす…
生きていると、「あの時、あの言葉をあの人に言っていたら自分の人生の何かが変わっていたのでは?」と思う時があるのではないか。自分は最近それをよく思う。過去に出会った沢山の人達。今はもうそのほとんどの人と会うことがない。それどころか、連絡さえ…
これはすごい。読了後、思わず溜息がこぼれた。 短編集であるが、特に「夜警」、「万灯」が秀逸。 人の心の機微を繊細に拾い上げていくその書き方は読む者を物語の中にすっと引き込んでいく。 この世界に生きるどんな人でも「悪い人」の一面を持っている。生…
PKOとして日本の自衛隊が海外に派遣されている。この小説は、海外派遣された自衛隊員達が現地である武装勢力と出会ったことから始まる物語。フィクションではあるが、過去の自衛隊海外派遣のニュースを見ているので実際にありえそうな、現実感がすごい。 も…
先日、ipad air (第3世代)を購入した。 自分は自宅にimac(デスクトップPC)があり、外出用にMacbookair(2014年版)を長年愛用してきた。そのMacbookairが新しくなったということでスペックを見るとかなり良さそう。値段も以前より安くなった。とはいえ…
来週36歳になる。もう随分と長い間、このブログの更新をしていない。最低毎月1回は更新できればとは思うのだがそれさえもできない。一体、自分は何をしているのだろう。 ある人のことを思い出す。それは仕事が辛いとき。現実が嫌になったとき。何もする気が…
あの日。 君が生まれた日は、3月の終わりのとてもあたたかな春の日の朝で。 僕は35歳だった。 海の近くにある小さな病院で君は生まれた。 外の波の音が聞こえてくる病室で 予想よりも高い声で泣く君は 予想以上に小さくて華奢で 触れたら壊れてしまいそうで…
「自粛自粛ってさぁ、いつまですんの?」 「え? なんのこと?」 「え? マジで言ってんの?」 「んなわけないじゃん」 「だよな」 「うん」 「で、なんの話だっけ?」 「だから、自粛をいつまでするかって話」 「たしかに。外出を控えれば大丈夫なの?」 「…
転職して半年が過ぎた。35歳、三社目。崖っぷちである。しかし、もう無理だ、辞める!と決めて、社長に「辞めます」と伝えたのが先週の火曜日。 転職して半年で社長に辞めたいって言ったら転職活動してもいいけど、来月いっぱいまで繁忙だからそれまでは少な…
数年前、サイパンに行った。どこまでも続く青い海、白い砂浜。そこにはイメージ通りの南国の楽園があった。いつか南の島で暮らしたい、そう思った。サイパンから帰国して数ヶ月が経っても、その気持ちはしばらく収まらなかった。けれど、現実を鑑みるとサイ…