元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

満たされない

溜息をつく暇もない程に

日々は光のように過ぎ去る

満たされない何かを埋めるように

牛丼を大盛りにしてみたりしても

お腹は膨れども満たされない

溜まった録画を一人で見て

明日も早いのに暗がりの中

小さな画面の明かりに向かう

繋がりたくはない不特定の誰かの瞬間を

そっと見ては右から左へ流していく

気がつけば眉間に皺が寄っている

いつの間にか髭にまで白いものを見つけて

もうこれ以上息をするのもうんざりとしながら

それでもまた夜は明ける

そういえば今朝の朝焼けは綺麗だった

明日はどうだろうか

きっと満たされはしないだろう

それでもまだ生きていくしかない

そんな毎日だ