離れていく
会えば会うほどに
遠くなる
君と僕との間
こんなにも人がいるのに
君の代わりはここにはいない
さっきまで一緒にいたのに
もういない
今はただ
別れ際に
精一杯の勇気を振り絞って握った
君の手の温もりだけが
僕の右手に残ってる
君は困った顔をして
でも
またいつでも会いたいです、
連絡ください、なんて言う
自分のちっぽけな悩みを話しながら
実は君のことがまだ好きだなんて
言えるわけ無い
だって君はしあわせな顔をして
夫のことを語るのだから
友達
なのは分かっている
分かっている
でもやっぱり
君は僕のずっと好きな人で
世界が終わる前の日には
君と一緒に過ごしたい
そう思うのは駄目ですか