元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

離れていく

会えば会うほどに

遠くなる

君と僕との間

 

こんなにも人がいるのに

君の代わりはここにはいない

 

さっきまで一緒にいたのに

もういない

 

今はただ

別れ際に

精一杯の勇気を振り絞って握った

君の手の温もりだけが

僕の右手に残ってる

 

君は困った顔をして

でも

またいつでも会いたいです、

連絡ください、なんて言う

 

自分のちっぽけな悩みを話しながら

実は君のことがまだ好きだなんて

言えるわけ無い

 

だって君はしあわせな顔をして

夫のことを語るのだから

 

友達

なのは分かっている

 

分かっている

 

でもやっぱり

君は僕のずっと好きな人で

 

世界が終わる前の日には

君と一緒に過ごしたい

そう思うのは駄目ですか

 

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