元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

自分を世界の中心において生きるべきだ。それが結局、周囲の人のためにもなる

転職して3ヶ月が経過した。35歳、二度目の転職。人間関係に悩んでいた。仕事上のミスが続き、同僚が明らかに苛立っていた。「前に教えたよね」、「そんな事も知らないの?」……。

自分は新しい環境に慣れるのが他の人よりも遅い。他者には人一倍気を使う。あと割と、相手が今実際はどのような感情を持っているか(怒っているけど表に出さないように抑えている、とか、悲しんでいるけど笑っている等)を察するのが得意なので、それを真面目に全て受け止めて「こんなミスしてる自分って価値ないな、迷惑かけすぎだな、辞めるべきか」と思っていた。

明日は三連休明け。仕事に行くのに気が重い。でも、1冊の本を読んで気持ちを切り替えられた。それは、「うまくいっている人の考え方 完全版」(ジェリー・ミンチントン)という本。

うまくいっている人の考え方 完全版 (ディスカヴァー携書)

うまくいっている人の考え方 完全版 (ディスカヴァー携書)

 

 

以前に紹介したこともあるかもしれない。この本は、落ち込んだ時やマイナス思考に陥った時、「自分に生きる価値がない」、「何もうまくいかない、もうダメだ」と思った時などに意識的に読み返すようにしている1冊だ。

人生をうまく生きるためには「自尊心を大切にすること」がとても大事だと説く。自尊心とは言葉そのままであるが、自分を尊ぶ気持ちである。あなたは自分を大切にできているだろうか。こんな小さなことでミスをするほどドジなのだから、どうせ自分なんか生きる価値がないんだ、等と思ったりしていないだろうか。

 

どんなミスをしても、どんなに勉強や仕事ができなくても、

それであなたの価値が下がるわけじゃない。

あなたがたくさんのコンプレックスを持っていたとしても、

あなたはあなたで、そのままで、生きているだけで価値がある。

そう言い切ってくれる爽快な本である。

 

この本を読むと「たしかに自分は仕事ができないし、人ともうまく付き合えない、更にコンプレックスもたくさんあるけれど、本を読んだり、一人で黙々と作業したり、文章を書いたりといったことは好きだし、これからも続けたい。毎日、色々なことがあって良いことばかりじゃないけれど、それはきっと他の人もそうなんだ。完ぺきな人なんて一人もいないし、人はミスをする生き物だ(だから他者の意見に振り回されるべきではない)。ただやるべきことを淡々とやって、自分が真に楽しめることを一番に考えて生きていこう」といった考え方の切り替えができる。

 

自分に自信がないのは幼い頃からだ。容姿も頭も良くない割に、考えることは好きだからマイナスな方向へどんどんと突き進んでいってしまう。それは今も変わらない。多分もうずっとこういう性質で生きていくんだろう。だから、時々それをストップしてくれるものが必要だ。それが自分にとってこの本だった。

 

自己否定していると自分はそれでいいかもしれないけれど、周囲にも悪影響を与えてしまうこともある。自分ができる範囲で、自身を持ってやること。それが結局自分のためにも周囲のためにもなる。

 

↓別カバーのバージョンもあり。プレゼントにはこちらがおすすめ。

 

うまくいっている人の考え方 プレミアムカバー 紺 (ディスカヴァー携書)