元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

【読書感想文】カシオペアの丘で(重松清)

「ゆるす」ということをテーマにした長編小説。

 

僕はこれまで幾度と無く人を傷付けてきた。そして、ゆるしを請うたこともある。逆もある。表面上は、「ゆるして」、「ごめんなさい」と言葉や表情で訴えれば、たいていのことはゆるしを得られる。けれど、ゆるしたはずなのに、心がまだ何処か落ち着かなったり、ゆるされたはずなのに、本当はまだゆるされていないんだと思いこむことがある。
 
人をゆるすとはどういうことなのか。逆にゆるされるというのはどういうことなのか。この本を読めば見えてくる。

 

あなたには、ゆるしたい人がいますか。
ゆるされたい人がいますか。

 

カシオペアの丘で 上 (講談社文庫)

カシオペアの丘で 上 (講談社文庫)

 

  

カシオペアの丘で 下 (講談社文庫)

カシオペアの丘で 下 (講談社文庫)