元はただの石ころ

「確かなのは過去でも未来でもなく今」とわかっているけれど、そう簡単に割り切れない奴の日常

仕事をしたくないという病

今日、仕事をずる休みした。ずる休みはこれで何度目だろう。3回目くらいか。表向きは体調不良を理由にしているけれど、そろそろ今の職場の人間にも気づかれているかもしれない。

転職して2年と少し。異業界から飛び込んだ今の仕事は正直に言って自分に合っているとは思えない。でも、今月38歳になった自分は、そんなこと言っている場合じゃないのもわかっている。そうだ、いつまでも20代ではない。

転職はこれまでに4回。異業界転職、2回。そもそも就職するのが嫌で大学を1年休学して留学した。帰国後、やっぱり就職は嫌だったがなんとか自分を騙して入った最初の会社を3年で辞めた。やりたいのは文章を書く仕事だったり、本のデザインをする仕事だった。過去形なのは、今はこれらを仕事にしたいと思わないから。趣味としてならよいが仕事としては嫌だ、と今頃、気づいた。

 

働かないで暮らしていきたい。何度もそう考えて、半ば本気で宝くじを買ったこともある。自分は病気なのだろうか。仕事をしたくないという病。そんなものあるわけない。ただの怠慢だ、甘えだ、そんな声が聞こえてきそうだ。

 

今の仕事はこれまでの仕事と違い、対面での仕事。それが自分にとって負荷が高い労働に当たるのだと気づいたが、もう遅い。前職では同僚のパワハラがあり、今の職場でも上司のパワハラがある。そこから逃れたい。人間関係のぐちゃぐちゃを全て洗い流してきれいさっぱり無くしたい。

 

数年前、ヨーロッパに一人旅した時、一人のロシア人と出会った。彼は僕より2つ下で、スペインのマドリッドで働いていた。彼の仕事終わりに合流し、21時過ぎから飲み歩き、安宿に帰ったのは深夜1時を過ぎていた。

ただ、楽しかった。あの瞬間から、今の状況は、あまりにも遠い。

 

仕事を辞めたい。転職したい、ではなく、仕事はもうしたくない。でも金は無いから働くしかない。もう嫌だ。生きるのも嫌というかどうでもよくなってきた。10代後半は死にたいと思うことが多かったが、それとはまた違う。今は死にたくはない。が、仕事をして頑張って生きたくもない。無気力。

 

ベルギーのグランプラスで平日に歩き回り、小さな商店で買った缶ビールを飲みながら何かのイベントを見る。一人で、自由だったあの瞬間は、もう無い。

どうすれば良いんだろう。

全てを放り出して逃げてしまいたいとき、みんなどうやってその気持ちを消化しているんだろう。押し殺して無くしてしまえばいいと思っていたのにそれができなくて困っている。このままだと普通の生活以下になり、大切な人からの信頼も失ってしまう。それでもいいやと思う自分がいて、これはいよいよ末期症状だと思う。昼間から飲むビールが最高なのは、それが圧倒的に自由だからだ。つまりこれは、自由が欲しいという我儘なのだろうか。